さかなクンが三宅島にやってきた
アカハタは情が厚い?
今夜の食事ももちろん魚づくし。宿に戻るや、カウンターに調理される前の立派なアカハタを見つけたさかなクンは猛ダッシュ。思わずアカハタを手に取りしげしげと眺めると、背びれを広げてみたり、口を開けて歯を指差したりして、似ている魚との見分け方を教えてくれた(さかなクン、魚のことになるともう話が止まらない!)。
「それに見てください、この情が厚そうなくちびる!」 たしかに、アカハタのくちびるはでっぷり肉厚で存在感がある。さかなクンにそう言われると、なんだかアカハタに悪い人(魚!?)はいないように思えてきた・・・・・・。
アカハタのほかに、アカイサキとホウライヒメジの煮付けや各種お刺身、キンメダイのホイル焼きなど、この日も豪華な島の魚づくし。どれも感動的におしいかったが、中でもさかなクンの今夜の「ギョギョうま」はキンメダイのホイル焼きだった。きれいな白身を味噌、みりん、バター、ネギでほどよく味付けしたホイル焼き。口に入れても、その絶妙な味わいに一瞬なんの魚だかさかなクンも分からなかった。
「え、ちょっと待ってください、何だろうこれ・・・・・・。だんだんTVチャンピオンみたいになってきた・・・・・・」
おかみさんの、そんなに珍しい魚じゃないんです、とのヒントに、ズバリ答えを当てたさかなクン、「これはいままで食べたキンメダイのお料理の中で一番おいしい食べ方です!」と大絶賛だ。
いままで食べた中で、ということは、前に食べたキンメの味をしっかり覚えているということ?
「はい、いままでいただきましたお魚の味は全て鮮明に覚えています。よく一番おいしいお魚は何かと聞かれるんですけど、僕は、その土地、その時期でいただくお魚はどれもみんなおいしいと思うんです。そして、その味は全部覚えています」
さかなクンはこれまで1315種の魚を見、319種の魚を食べたという。その記録は、さかなクンの手書きの魚リストにすべて残っている。そのリストには、魚の名前が種目ごとに列記され、その横に、見た魚には“見た”を示すアイコン、食べた魚には“食べた”のアイコン、イラストに描いた魚にはそれを示すアイコンが付けられ、その魚と自分との関係の歴史が一目で分かるように整理されている。
そのリストを見せてもらい、感心しきっていたおかみさんの目があるところでキラリと光った。何か秘策を思いついたようだ。
第3日目 魚の体温を・・・つづきはこちら
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