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ノートさかなクンが三宅島にやってきた

第3日目(5月10日) 魚の体温を感じてください

Image翌朝、テーブルに少し太めのアユといった大きさの、うろこの黒い魚の煮付けが並んでいた。「さかなクンが食べたことのない魚を出そうと思って」とおかみさんが用意してくれたのは、ギンユゴイだった。繊細な白身が舌で溶けそうなやさしい味。これで、さかなクンが食べた魚は319種からめでたく320種となった。

お世話になった野田さんとおかみさんに別れを告げ、さかなクンは阿古漁港に向った。今日は、三宅島で漁を営む北川洋夫さんに、漁船に乗って漁師体験をさせてもらうことになっている。今日もすっきりと晴れないあいにくのお天気だが、北川さんの船「北洋丸」に乗って、さかなクンは三宅の海のトローリング漁に挑戦した。

蛍光色のイカの疑似餌を4つ、海面すれすれに浮かせて船を走らせる。しばらくしてかかったのは、体重10kgを優に超す美しいキハダ。北川さんがさすがの手つきでテグスを引き、頭を叩いて魚を引き上げた。再び疑似餌を海に投げ入れ走っていると、またアタリがきた。

「今度はさかなクン引いてみろ(笑)」
北川さんに軍手を渡され、さかなクンが一生懸命テグスを引いた。

「重いですこれ! 何だろう」

上げられたのは、お腹が青く光るこれまた見事なカツオだった。丸々とした美しい姿のカツオの体を抱え、さかなクンが興奮気味に言う。

「カツオのお腹に触ってみてください、カツオの体温が感じられます」

まったくおめでたい話だが、これまで魚にも体温があるなどとは考えたこともなかった。おそるおそるカツオのお腹に触ってみると、動物を触ったときと同じような、ほんのりとした温かさが指に伝わってきた。さばかれて魚屋さんの冷蔵ケースに並ぶ前のカツオは、たくましく一生泳ぎ回るため、熱い血を通わせるお魚だったのだ。

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