みやけエコネット

ノートみやけエコネット×三宅村立三宅小学校
第1回授業レポート

2007年6月18・19日の2日間、三宅村立三宅小学校にて、みやけエコネットを活用した総合学習の授業が行われました。

これは、三宅島自然ふれあいセンター・アカコッコ館のレンジャーとみやけエコネットのスタッフが小学校に出向き、子どもたちと一緒に島の自然を再発見して、インターネットを使って世界の人に発信しようという特別授業。昨年初めて実施し、大変好評だったことから、今年はプログラムをより充実させて、年3回、5年生と6年生を対象に行うことになったものです。

第1回の今回、テーマは「三宅島の自然を見つけてみよう」。5年生12人、6年生10人の子どもたちが、ちょっぴり緊張の面持ちで視聴覚室にやってきました。

6月18日 2時間目 三宅島の自然は実はすごい

Imageまずは、今日の先生を務めるアカコッコ館チーフレンジャーの篠木秀紀さんが、子どもたちがどのくらい島の自然に親しんでいるかを質問しました。バードウォッチングをしたことのある子は全体の半分くらいですが、アカコッコは全員が「見たことある!」。海で遊んだことのない子はゼロで、クマノミを見たことがある子は7~8人という面々。

Imageそんな子どもたちに篠木さんが、三宅島の自然の特徴である①火山、②海、③野鳥、④花を軸に、ふだん身の回りにある自然が、実はほかの地域では見られない貴重なものであることをレクチャーしました。

続いて、子どもたちにみやけエコネットを紹介。三宅島の最新の自然情報やさまざまな島の魅力を発信するしくみであることが説明され、次なる課題が提示されました。「今日はこれから学校の外に出て、みやけエコネットで発信する“題材”をみんなで見つけにいきましょう!」。

見つけてくるものは、植物、または自然にあるもの。名前が分からなくてもOK。きれいだな、形がおもしろいな、触ってみたらすべすべだった、においをかいだらくさかった!など、

をデジカメで撮影してきます。

5・6年生合同で4つの班に分かれ、篠木さん特製のあみだくじで観察に行く場所を決定。1班につき2台のデジカメを手に、いよいよ野外観察に出かけます。

6月18日 3・4時間目 五感をフル活用して島の自然を発見!

校庭に集合した子どもたちは、早速班に分かれて観察場所に出発。先生方やエコネットスタッフ、レンジャーの篠木さんも一緒に出かけます。畑や民家の多い「草木地区」、全長2kmのビーチが広がる「大久保浜」、鬱蒼とした森の「薬師堂」、岬と草原を歩く「伊豆下」、それぞれの場所で、みんなはどんなものを見つけてくるのでしょうか?

ImageImageImage
ImageImageImage
伊豆下での観察の様子

大久保浜に出かけた班も、学校を出るとすぐに探索モードに突入でした。「ハマカンゾウに虫がいっぱいついてる!」「あ、これヨモギ!」「バッタみっけ! 早く写真撮って!」 浜に着いてからは、打ち上げられていたフグのような魚(ウミスズメ?)を見つけたり、白い波が巻いて浜に打ち寄せるところを撮ったりと、次から次におもしろいものを見つけていきます。ある女の子は、畑のふちに咲いていた薄紫のきれいな花を写真に撮ろうとして、「でも、畑にあるから誰かが植えたのかも。自然に生えてるものじゃないな」。篠木さんの言ったことを思い出したようで、なかなか慎重です。

Imageたっぷり1時間半ほど野外観察をし、各班が学校に戻ってきました。視聴覚室のパソコンにデジカメの写真を移し、そこから各自5枚ほどお気に入りを選ぶところまで終える予定だったのですが、写真を移したところで時間切れ。写真のセレクトは5時間目の作業となりました。

6月19日 3時間目 写真を地図に貼ってみる

Image授業2日目。今日は、昨日撮影してきた写真に文章をつけ、みんなでみやけエコネットに記事を投稿します。先生を務めるのは、株式会社NTTデータ ビジネスイノベーション本部 課長で、みやけエコネットのシステム開発を担当した藤村剛さん。昨年も先生として授業を担当しました。

パソコンを触る前に、記事を作る準備をまずは手作業で行います。写真をプリントアウトしたものをみんなに渡し、お気に入りの1枚を選んで切り抜いてもらいます。「写真が切れた子から真ん中の机に集まってくださーい」。机に広げられたのは、昨日歩いた場所の大きな地図。自分が選んだ写真を撮影した場所にしるしをつけ、地図に写真を貼ってしるしと写真を線で結びます。自分が見つけた自然と、それがあった場所が、みんなに分かるようになりました。

ImageImageImage

写真が貼られた地図を教室の前に貼り、各班から一人ずつ、写真の内容となぜそれを選んだかを発表してもらいました。「海に近い道路にいっぱい黄色い花が咲いていて、きれいだと思ったのでこの写真にしました」「森に入ってすぐ目についたのがこの苔でした」 みんな、いろんなことを考えながらいろんな自然を見つけてきたようです。

続いて藤村さんから、“インターネット”とはどういうものかや、それを使うときのエチケット=ネチケットが説明されました。便利で楽しいインターネットですが、人のものは盗まない、人のいやがることはしないなど、使い方のルールを知っておくことはとても大切です。

6月19日 4時間目 写真と文章をみやけエコネットで発信!

Imageさぁ、次はいよいよみやけエコネットに記事を投稿します。はじめに、写真を説明する文章を下書き。「島に来たことのない人にも伝わるように書いてね。文章にはまず写真の題名を書いて。かっこいい題名の方がいいですよ」。藤村さんに言われると、みんな俄然やる気になったよう。「波って英語でなんていうの?」 国際派のタイトルで決めようという子もいます。

Image藤村さんがエコネットへの投稿の手順を説明するなか、下書きした文章をキーボードで入力。ある子は両手でパチパチと、ある子はローマ字入力表を見ながらゆっくりと、文章を入力していきます。先生方やエコネットスタッフも、操作をサポートします。ブログと地図が連動したみやけエコネット、記事の投稿は初めての人には少しだけ複雑ですが、ファイルを開くときはダブルクリック、ウィンドウを移動するときはタイトルバーをドラッグなど、基本的なパソコン操作はおなじみの子が多く、さすがでした。

Imageサーバーから写真をひっぱってきて、「記事を公開する」ボタンを押すと……見事! みやけエコネットのトップページに子どもたちの記事がアップされました。

「ちょっと難しかったけどおもしろかったです」「初めてエコネットに記事を載せたけど楽しくできました」「もっといろんなものをデジカメで撮って書き込みたい」

人に伝えるということを前提に、身近な自然を見つめなおしてみる――。普段とはちょっと違う自然観察と情報発信の授業、子どもたちも大いに楽しんだようでした。

*次回の授業は7月。“あの”特別講師をお迎えして、海の生きものを探す授業を行います!

取材・文:山下聡子(みやけエコネット編集部) 写真:森カズシゲ

エコネットスペシャル授業トップに戻る

みやけ探検隊トップに戻る