みやけエコネットを活用した自然観察&情報発信の総合学習授業第2回、「海のいきものを探してみよう」が2007年7月11日~13日、三宅小学校と島南部のタイドプール「長太郎池」にて行われました。
今回の授業には、2つの“スペシャル!”がありました。ひとつは、テレビでもおなじみの魚親善大使・さかなクンが、特別講師として授業をしてくれたこと。もうひとつは、さかなクンも出演中のTBS系「どうぶつ奇想天外!」の撮影チームが、長太郎池でのフィッシュウォッチングの授業を撮影してくれたことです。
授業初日、子どもたちは授業スタッフの姿を見るなり「さかなクンはまだ?」「さかなクンもう来てる?」とそわそわの様子。昼休みが終わった5時間目、三宅小学校の視聴覚室で、待ちに待った授業がいよいよスタートしました。
今回も、授業を受けるのは5・6年生の22人。前回も講師を務めた三宅島自然ふれあいセンター・アカコッコ館の篠木レンジャーが、子どもたちに今回の授業の目標を伝えます。
そして今回の特別講師は……
「こんにちは、さかなクンです!」 控え室からお待ちかねのさかなクンが登場しました! さぞ大歓声が沸き起こるかと思いきや、期待が高まりすぎていたのか、さかなクンの元気パワーに圧倒されたのか、子どもたちはちょっぴり緊張気味……。
まずは、篠木さんの質問に答える形でさかなクンが自己紹介。ふだんは三食お魚三昧で、おやつに煮干や鰹節を食べることもあるそう。出演中のテレビ番組「どうぶつ奇想天外!」は、子どもたちも全員が見ていました。
さかなクンが三宅島に来るのは今回が3回目。昨年、島でダイビングをしたときに見たお魚の写真を見せながら、三宅島の海に暮らす生きものについて、さかなクンのレクチャーが始まりました。
「これは学校下で見たサンゴです。サンゴは植物で、光合成をしています。濁りの少ないきれいな海だと、太陽の光が水の中まで届いてサンゴが成長できるんです」
「これはレンテンヤッコ。美しいですねー! レンテンヤッコはエラの近くにトゲがあるんですが、上から見ると、このトゲがヤッコさんの足に見えることからこの名前がついたそうです。熱帯の海に棲むお魚ですが、三宅島など伊豆諸島の海に多く、沖縄ではほとんど見られないお魚なんです」
他にも、イセエビは伊勢(三重県)でよく採れるからこの名前がついたけれど、実際には伊豆諸島や、さかなクンの暮らす館山でたくさん採れること、さかなクンが一番好きなお魚イシガキフグが三宅の海にはたくさんいて、エビやウニ、トコブシが大好物なことから、イシガキフグがたくさんいる海は豊かな海の証拠であることなど、三宅島の海に棲む生きものについて、生態や分布、名前の由来などを交え、縦横無尽にお話をしてくれました。
「このお魚の名前は知ってる?」とどんどん子どもたちにも質問し、それに答えるうちに、子どもたちの緊張も次第にほぐれていったようです。
ふと見ると、楽しそうに授業に参加する子どもたちの横で、先生たちはしきりにうなずき、表情は真剣。さかなクンの博識と愛情いっぱいのお話は、本当に大人も勉強になります。
そんな多様な生きものたちが暮らす三宅島の海。特徴をまとめると:
これに加えてさかなクンは、砂地の海岸や溶岩で黒くなった海底、ダイナミックな岩場やサンゴなど、海の中にいろいろな環境があること、また人間が観察してもお魚たちがなぜか逃げない、あたたかみのある海であることも、三宅島の海で印象的なことだと語ってくれました。
続いて、明日みんなで観察を行う長太郎池と、そこに棲む主な生きものたちを紹介。が、前半のお魚レクチャーにたっぷり時間をかけたため、ここは駆け足で進めます。
おもしろかったのは、長太郎池で多く見られる縞模様の魚について、さかなクンが教えてくれた豆知識。「魚の縞模様が縦か横かは、お魚が泳いでいるときの模様ではなく、釣り上げて頭を上にして見たとき、縦か横かを言います」。つまり、泳いでいるときは黄色と黒の縦縞模様に見えるカゴカキダイも、お魚の世界では横縞というのが正しいそう。さかなクンが、これまた黄色と黒のオヤビッチャの写真を指して、「このお魚は何縞かな?」 すると一人の子がサッと手を挙げて、「三宅じまー!」 さすがのさかなクンも、これには1本取られたようでした。
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