三宅島の海と生きもののレクチャーに続いては、明日の長太郎池フィッシュウォッチングと、あさってのイラスト発表に向けてのポイント講座です。進行役は、前回も授業を行った株式会社NTTデータの藤村剛さんが務めます。
「三宅島のことを知らない人に、三宅島に棲むお魚について伝えるには、どんなところに気をつけて観察したらよいのかな。お魚のプロに聞いてみよう!」
再びさかなクンが登場。さかなクンはまず、お魚は海のいろんなところに暮らしている、ということから教えてくれました。
「水面の近くにはキビナゴがいたり、岩の隙間にはウツボがいたり、海草の間を泳ぐお魚もいます。そしてお魚は、暮らす場所に合わせて、体の色や形、ヒレの使い方などを変えているんです」
うちわのように平たい体のチョウチョウウオは、サンゴの隙間を泳ぎやすそう。岩の間に棲むウツボの体が細長いというのも、確かに納得です。
「お魚の体の特徴にはすべて理由があります。だから、海の中でお魚を探すときは、あわてて泳ぎまわらないでじっくりと観察することが大事。いろんな場所をじっくり見てみると、“ここにもいた!”“あそこにもいた!”と、いろいろな場所で暮らすお魚を見つけることができます」
さまざまな海中環境と、それに合わせて賢く暮らすお魚たち。そんな関係に注目して観察してみるのが、ひとつの大事なポイントのようです。
続いては、観察したお魚をイラストに描くときのお手本を、さかなクンがデモンストレーションしてくれました。お魚専門のイラストレーターとしても活躍するさかなクンは、図鑑などを見なくても、本当にたくさんのお魚を正確に、とてもかわいらしく描くことができます。
「例えば、長太郎池にもいるニザダイだと、まず目があって口があって、エラとエラブタがあります。耳はちょっと見えにくいんですが、目の後ろにあります。さぁ、鼻はどこにあるか、みんな分かるかな?」
え? 魚の鼻? あるはずだけど、そういえばどこにあるんだろう……?
「ニザダイの鼻は目の前にあって、片側に2個ずつ穴が開いています。お魚は必ず水の流れに逆らって泳ぐ習性があるので、前の穴から水が入り、後ろの穴から出ていく、その間に匂いを感じているんです」
2つの鼻が描き足されたニザダイ、だんだんそれらしくなってきました。側線や体の模様を描いてニザダイを完成させると、今度はウツボを描いてみます。「さぁ、ウツボの鼻はどこにあるかな?」 さかなクンから子どもたちに質問です。手を挙げた子が前に出て鼻を描いてみると……。「うーん、三角! 位置はあってたけど形が違いました!」 ウツボの鼻の前の穴は、管になって顔からぴょこっと飛び出しているんですね。
他にも、敵に食べられないよう“ニセの目”を持つチョウチョウウオの幼魚や、岩に自分の体を似せるベニカエルアンコウなど、長太郎池で暮らすさまざまなお魚たちを、その特徴と、特徴が持つ意味をひとつひとつ説明しながら、さかなクンはどんどん描いてくれました。
「魚の特徴と、その意味を意識して描くと、その魚らしくなるんですね」と藤村さん。最後に篠木さんから、明日の長太郎池でフィッシュウォッチングをする際の注意事項が伝えられ、2時間の授業が終わりました。
長太郎池でフィッシュウォッチング!・・・つづきはこちら
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