今年の春から三宅小学校5・6年生を対象に開催してきた、みやけエコネットを活用した自然観察&情報発信の総合学習授業。その第3弾で今年の最終回「野鳥篇」が、2007年10月31日~11月2日、三宅小学校と島南部の大路池にて行われました。
今回は特別講師として、音楽と野鳥をこよなく愛する♪鳥くんが来島。バードアイランド三宅島の子どもたちに、野鳥を見る楽しさや生きものの素晴らしさをたっぷりと伝えてくれました。また、初回からネット授業を担当するNTTデータの藤村剛さんは、見たこと感じたことを文章で人に伝えるためのノウハウを伝授。これまでの2回の授業を踏まえ、野外での観察も、パソコンでの情報発信も、子どもたちは一歩踏み込んだ内容にチャレンジした3日間となりました。
視聴覚教室に集まった22人の子どもたちの前に、♪鳥くんがギターを抱えて登場しました。まずは、野鳥への愛を歌ったオリジナル曲「鳥のうた2」を弾き語りで披露。子どもたちは、生音のギターの迫力と♪鳥くんの存在感に呆気に取られたよう。ぽかんと口を開けたまま、歌う♪鳥くんを見つめています。
続いて、スライドを見ながらの♪鳥くんの野鳥講座。小学生のころ、カワセミを見て野鳥にはまったという♪鳥くんのパーソナルヒストリーに始まり、♪鳥くんが各地で見てきた美しい野鳥たちが写真で紹介されます。「こうしていろいろな鳥を見ていると、心が安らぐんです」と♪鳥くん。
「では、また歌います。みんな手拍子よろしく!」 2曲目の歌は、♪鳥くんがみやけエコネットのために書き下ろしてくれたオリジナルテーマソング「この島で君と」。 三宅島の自然の素晴らしさや人々のあたたかさを歌ったさわやかチューンです。子どもたちは全員手拍子、みんなすごく楽しそう。
三宅ソングで盛り上がったあとは、♪鳥くんが見てきた三宅島の野鳥たちの紹介です。♪鳥くんは2006年3月に初めて三宅島を訪れて以来、取材やバードウォッチングツアーの講師などで、すでに5回も三宅島に来ています。目を閉じて、三宅村のシンボルバード・アカコッコを思い出してみるゲームに続き、オオミズナギドリ、ウミネコ、ホオジロ、ウグイスなど、♪鳥くんが三宅島で撮影した野鳥たちの写真が次々とスクリーンに映し出されます。
ツバメの写真が出たところで、♪鳥くんがツバメの巣についてのお話をしてくれました。「この中でツバメの巣が家にある子はいるかな? ツバメはよく民家の軒先に巣を作るけど、最近では糞がいやだからといって巣を取ってしまう家が日本中で増えています」。ここで♪鳥くんは3曲目の歌に突入。完成までに500回も土を運んで巣を作り、巣立ちまで5000回もヒナにえさを運ぶツバメたち……。「♪ツバメの巣を落とすんじゃね~」というサビのフレーズは、子どもたちも大合唱で盛り上がりました。
引き続き三宅島に生息している鳥たちがどんどん登場します。メジロ、シジュウカラ、コゲラにカワラヒワ……イイジマムシクイ、ウチヤマセンニュウ、カラスバト。「貴重な鳥ばかりだけど、みんなにとっては普通だろ?」 ♪鳥くんの言う通り、生息地が伊豆諸島などの離島に限られる野鳥も、三宅島の子にとってはおなじみの鳥です。
身近な鳥を一緒におさらいしたあと、♪鳥くんは少しトーンを改めて、“傷ついた野鳥たち”について話してくれました。タバコの吸殻や釣り糸など、人間が捨てたゴミで足を失ったり、死んでしまったりする野鳥たち。さっきまでの美しい鳥の写真と同じように、傷ついた鳥の写真を見せながら♪鳥くんは言います。「鳥はみんなが思っている以上に怪我をしています。怪我をすると鳥はすぐに死んじゃうし、カラスに食べられてしまうからみんな見てないだけなんだ。交通事故もすごく多い。みんな大人になって車を運転するときは、周りに鳥がいるんだな、と思って運転してくださいね」。
「でも悲しい話ばかりじゃないよ。鳥はいつも景色とひとつ。鳥を見ているとこんな美しい風景に出会えるんだ」。夕焼けに映える野鳥のシルエット、湖に集まるツルの群れ。飛ぶときはいつも子どもを間に挟んで飛ぶツルの夫婦。怪我をしたメスを気遣って、シベリアへの渡りをやめたオスの白鳥と子どもたち……。
「では最後にもう1曲。みんなも一緒に歌おう」 繰り返すフレーズは「I Love You」。子どもたちは、恥ずかしいのかなかなか大きな声で歌えません。「照れるなよー、こんな機会ないよー」。♪鳥くんにうながされて、おそるおそる口にしてみるI Love You。たくましく生きる野鳥たちへ、三宅島の自然へ、両親や家族など身近な人へ贈るLoveの気持ち。「また明日もよろしくねー」。♪鳥くんの愛にあふれた野鳥授業は、あっというまに過ぎていきました。
2時間目は言葉の伝わり方を考えます・・・つづきはこちら
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