みやけエコネット

アカコッコ通信

アカコッコ通信は、みやけエコネット編集部のブログです。


編集部より アカコッコ館再開記念式典のご報告

2005/07/25 14:55  天気:晴れ 気温:26~30 度

2005年7月22日(金)、約5年間の閉館期間を経て、三宅島自然ふれあいセンター アカコッコ館が無事に運営を再開しました。この喜ばしい日と同じ日に、みやけエコネットも満を持してスタートいたしました。

当日は、予定より1分早い午前10時29分から、アカコッコ館駐車場で再開記念セレモニーがあり、三宅村長はじめ役場の方々、学校関係者、報道関係者など多くの方が、三宅島の観光拠点の再開を祝いました。

セレモニーの開会にあたり、三宅村の平野祐康村長が挨拶。観光施設の再開が遅れていたことに心を痛めていたが、アカコッコ館がオープンすることで観光による復興がスピードアップすると期待している。また、今回はNTTデータの協力により新しいシステムも導入された、とみやけエコネットの開始にも触れられ、観光に力を入れていきたいという平野村長の強い思いが伝わってきました。

続いて、長沼君夫・東京都三宅支庁長が挨拶。アカコッコ館の再開に尽力した方々の苦労をねぎらわれました。

続いて、中村滝男・財団法人日本野鳥の会専務理事が挨拶され、三宅島は世界に誇りうる野鳥の天国であること、噴火前は山頂付近にいた鳥たちが、現在では餌を求めてアカコッコ館周辺にまで下りてきていること、野鳥の会の会員(約4万6千人)はみな、アカコッコ館の再開と三宅島の復興を楽しみにしていたことなどの祝辞を述べられました。

来賓紹介の後、先の3名の方々に、海野義明・三宅島自然ふれあいセンター アカコッコ館副館長、上野山英樹・株式会社NTTデータ ビジネスイノベーション本部ECソリューションビジネスユニット長を加え、テープカット。森に囲まれたアカコッコ館へと続く道が、無事、正式にオープンしました。

山本裕・アカコッコ館チーフレンジャーの先導で、一同はアカコッコ館本館へ。中に入り、一新された展示を説明しながら、山本さんが館内を案内されました。2000年噴火について、三宅島を代表する野鳥について、海の生きものについて、避難中に東京で行った島民ワークショップの記録について――。展示はどれもみな、山本さんと篠木秀紀レンジャーが、この日のために寝る間を惜しんで作られたものです。

館内の一角には、三宅島に40年以上暮らしながら、アカコッコ館の環境教育顧問を務められた海洋生物学者、故・ジャック・T・モイヤーさんを偲ぶ展示コーナーも設けられ、共に海洋自然教育に取り組まれた海野副館長が、モイヤーさんの功績を紹介されました。

再び山本さんの案内で、アカコッコ館が誇る奥の野鳥観察コーナー(本当にたくさん野鳥が見られます!)が紹介されたのち、三浦敦・みやけエコネット事務局長へとバトンが渡され、館内中央に設置したスクリーンでの、みやけエコネットのデモンストレーションへと移りました。

まずは三浦事務局長から、みやけエコネットの目的や誕生のきっかけを紹介。続いて、おそらく世界初であろう地図型ブログ「エリアログ」の開発チームリーダーを務められたNTTデータの藤村剛さんより、エリアログ(=ワンダーマップ)でどんなことができるか、のデモンストレーションが行われました。

「地図型ブログ」と言われても言葉だけではなかなかピンとこないものですが、実際に画面をスクリーンに映しながら、「三宅島を1024のエリアに区切って、そのエリアの上にみんなで情報をためていく」と解説されると、なるほど、と理解できた方が多かったようです。地図のシステムもさることながら、書き込む情報には写真のみならず動画もつけられるということは、特に関心をひいたようでした。水場にやってきたアカコッコの「動く絵」は、皆さんのハートをとりわけぐぐっとつかんでいました。こんな映像が実に手軽に見られる/発信できるなんて、やっぱり驚き(=ワンダー)ですよね。

続いて、みやけエコネットオープンを記念して、平野村長に「書き込み初め」をしていただきました。「お料理番組方式でほぼできているのですが……」と三浦事務局長がフロアの笑いをとったあと、あらかじめ書き込んでおいた文面の最後に村長みずからお名前を入力していただき、送信ボタンをクリック! 村長の書き込みも無事、エリアログにアップされました。

「本日やっとアカコッコ館をオープンすることができました。これから、アカコッコ館、みやけエコネット共にがんばっていきたいと思います。よろしくお願いいたします」。山本さんの締めの挨拶で、記念式典&みやけエコネットデモンストレーションは盛会のうちにお開きとなりました。

その後、山本さんは引き続き野鳥観察コーナーでスコープをのぞきながら鳥を紹介。みやけエコネットスタッフは、報道関係者の取材等に対応しました(当日の模様は早速、同日付の読売新聞夕刊や、NHKの午後のニュースなどで報道されました)。

一般のお客さまの入場は12時からの予定だったのですが、11時45分ごろ、「ちょっとフライング気味ですが……」とお客さま第1号の方がにこやかにアカコッコ館に現れました。アカコッコ館の改修工事にたずさわったというこの方には、記念撮影のあと、アカコッコのかわいいバッジがプレゼントされました。また、この日はオープン記念ということで終日入館料は無料。入場者には全員、三宅村特製・アカコッコのマウスパッドがプレゼントされました。こんな粋なおもてなしからも、三宅島の皆さんにとってアカコッコ館の再開がどれほど待ち望まれていたことか、それがどんなに喜ばしいことかが伝わってきました。

約5年の閉鎖のあいだに、電話も通じず、トイレも使えず……という状態になったアカコッコ館の再開に、おそらく一番苦労された山本さん、篠木さん、本当にお疲れさまでした。みやけエコネット共々ようやく立ったスタートライン、これから一歩ずつ、着実に、がんばってまいりましょう!



編集部・山下

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